ウクライナの体操競技のオレグ・ベルニャエフ選手。

2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、あの内村航平選手と激しい金メダル争いを繰り広げました。

世界体操カナダ2017では、内村選手が出ませんので、対決は見られませんが、再びオレグ・ベルニャエフ選手の演技を見れるのは楽しみですね。

ところでオレグ・ベルニャエフ選手を検索しますと「寄付」というキーワードが出てきます。

この寄付というのは何なんでしょか?

調べてみました。


オリンピックでのオレグ・ベルニャエフ選手の態度に感動した日本人の声

リオ五輪で内村選手と戦ったオレグ・ベルニャエフ選手。

僅かの差で2位になったのですが、その試合の記者会見で、

海外メディアから内村に「あなたは審判に好意的に見られているのか?」と質問が飛び、

内村選手は「どんな選手も公平にジャッジされている」と受け流したが、

ベルニャエフ選手は「今のは無駄な質問だ」とその質問を批判し、

「内村はキャリアの中で高い点数を取ってきた。みんなあこがれている」

といってくれました。

これに日本人が感動し、「この感動をどうしても本人に伝えたい。連絡先を教えてほしい」と声や

「ウクライナの体操界に新しい器具の購入費を寄付したい」

という日本人の声がでたようです。

しかしなぜ寄付なのでしょう。

ウクライナは内戦状態

現在、ウクライナは内戦状態です。

ソ連時代はソ連の一部だったウクライナ。

ソ連崩壊後は地理的にロシアと欧州に挟まれ、親欧州の西部と親ロシアの東部とで政治的対立が続いてきました。

特にウクライナ東部のドンバスは親ロシア派勢力がウクライナからの分離独立を主張しており、

2014年4月から政府軍と衝突しました。

分離独立派に対し、ロシアが支援しているとされ激しい戦闘が行われました。

現在、ウクライナはクリミア半島やドンバス地方の支配を失った状態にあります。

このような状態ですので、当然、ウクライナはスポーツどころではありません。

ウクライナの練習施設などはボロボロの状態になっています。

国からの援助はほとんどない状態なのです。

ということでオレグ・ベルニャエフ選手の言葉に感動した日本人が寄付をしたいということを言っているということです。

この内戦を経て、ウクライナは親欧米派の政権発足し、親ロシア派だったウクライナ人の多くがその考えを変え、国がまとまってきているようです。

西側諸国からの投資や援助が活発になってきているようです。

ウクライナのスポーツ施設も一刻も早くよくなってほしいですね。
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