W杯予選のタイ戦は埼玉で行われました。

結果は4対0に快勝。




一見、結果だけみれば楽勝に勝ったように見えますが、

内容的にはかなり苦戦していました。

久保選手の活躍が目立った試合ですが、個人的にはもっと頼もしく思えた選手がいます。

GKの川島永嗣選手です。

前の試合のUAE戦でも大活躍でしたが、

この試合では、PKを止めるプレーがありました。

このシーンは本当にしびれましたね。

代表の正GKはこの川島永嗣しかないと思いました。

移籍の多い苦労人

さてこの川島永嗣選手ですが、調べてみるとかなりの苦労人なんですね。

Jチームは3チーム経験していて、

その後海外にでても4チームも経験しています。

経験した国はベルギー、スコットランド、フランスの3か国です。

元々、サッカーのエリートコースを進んできたわけでもありません。

高校の頃は地元の浦和レッズのセレクションを受けてますが、

なんと不合格だったそうです。

そういえば、中村俊輔選手や本田圭祐選手もマリノスやガンバのジュニアユースからユースに上がれなかったみたいですが、

この川島選手も高校時代はそんな評価だったのかと驚きです。

その後、大宮に入団し活躍後に名古屋に移籍しましたが、

その名古屋にはあの楢崎正剛選手がいました。

ここではレギュラーを取れず、川崎に移籍。

ここでようやく華が開き代表にも選ばれることになります。

そして2010年のW杯での活躍を経て、ベルギーチームへの移籍になりました。

ベルギーでも当初は順調で、代表でもレギュラーを守り、2014年のW杯にも出場しましたが、

この辺から、また苦労することになります。

所属するベルギーチームではレギュラーを外され、

チームを退団。

しかし、次のチームがなかなか見つからないという状況になってしまったのです。

この辺はやはり日本人GKの海外でも評価の低さなのかもしれません。

ずっと無所属の状態が続き、代表から外れるという屈辱も味わっています。

ようやく見つかったのがスコットランドの降格争いをしているチームでした。

しかし、このチームは残念ながら2部に降格してしまい、

再び新しいチームを探すことになり、

決まったのが今のフランスのチームです。

といってもレギュラーとして活躍しているわけではない状態でした。

最近は、代表はすっかり西川選手の正GKとして活躍しており、

正直、川島選手は終わったかなという印象をもっていたのですが、

今回のUAE戦とタイ戦の活躍は本当にしびれました。

特にタイ戦のPKを止めたシーンは感動でしたね。

改めてこの苦労人の川島選手に敬意を感じた今回のW杯予選でした。
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