山中慎介選手に4回TKO勝利したWBCの世界バンタム級チャンピオンの ルイス・ネリ(メキシコ)が、ドーピングで陽性反応が出ました。

ジルパテロールという物質がネリから検出されました。

この薬物検査はWBC(世界ボクシング評議会)が取り組んできたクリーン・ボクシング・プログラムで取り組んできたものの一つです。

ボクシング界では、ドーピングする選手が後を絶たず、

こうした状況を深刻にとらえたWBCが本格的に選手のドーピングの調査に乗り出しているようです。

ところで、今回、ルイス・ネリ選手から検出されたジルパテロールですが、

牛肉が原因なのでは?

といわれています。

一体、なぜ牛肉を食べると、ジルパテロールが検出されてしまうことがあるのでしょうか?

またベルト剥奪なんてこともあるのでしょうか?




ジルパテロールとはどんな薬

まずジルパテロールがどんな薬かですが、

やはり筋肉増強作用があるようです。

もともとですが、人間の喘息を緩和するための薬として開発されました。

最近は、アメリカの畜牛の餌にジルパテロールを混ぜています。

筋肉の成長を刺激することで体重増加を促すことが目的のようですね。

ルイス・ネリは、アメリカに国境に接する町ティファナに住んでいます。

なのでジルパテロールを餌にしていたアメリカ産の牛肉を食べて、

今回、ドーピングの陽性反応が出た可能性もあるようです。




ベルトは剥奪?

さて、今後、チャンピオンになったルイス・ネリ選手はどうなるのでしょう?

以前、同じメキシコの前WBCスーパーフェザー級王者フランシスコ・バルガスは、試合前の検査でジルパテロールが検出されました。

バルガスも牛肉を食べたことが原因だったようです。

しかし、バルガスはリングに上がることが許され、防衛も果たしました。

なぜでしょう。

これまでドーピング試験を何度もパスした実績があったり、

率先して自分から検査を受ける姿勢を見せたり、GBPの政治力もあったなどといわれています。

ルイス・ネリ選手の場合もバルガス選手のように、

特にベルト剥奪にならずチャンピオンのままでいられるのか、あるいはベルト剥奪ということになるのか、

今後の展開が興味深いですね。



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